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【No.1099】医療を支える言葉(1)…11月4日

10月30日の木曜日、学術総合センターにある一橋記念講堂で、文字・活字文化推進機構と朝日新聞社主催の「あたたかい医療と言葉の力」というシンポジウムを聞いてきた。

医療機関で子ども向けの活動をしているので、その参考にでもなれば……ということで時間を作ったが、人的資源の不足や体制の脆弱で「医療危機」どころか「医療崩壊」も囁かれるなか、切り口が違うところから医療についていろいろ考えさせられることがあり、有意な会であった。「医療崩壊」という言葉は、マスコミでたまに目につくが、使うに安易ではいけない気がしている。現場で必死でやっている人たちにとっては実に不愉快な表現であろう。

会のメインとなったパネルディスカッションでは、日本医師会会長、日本歯科医師会会長、日本薬剤師会会長と、地域医療の現場を熟知した「町のお医者さん」「町の薬屋さん」の団体のトップが揃い踏み。こういう機会はめったにないらしい。しかも一般相手に三者で話すということは初めてであったようだ。
そこへ、がんの闘病体験のあるエッセイストの岸本葉子さんが加わり、判事の仕事をしたあと京大医学部の大学院に進み、医療関係の訴訟の研究をしているという稲葉一人氏が進行役を務めた。
折しも、稲葉氏が委員の1人として名を連ねる国立国語研究所「病院の言葉」委員会からの中間報告が10月21日に出たところである。

下は、パネラーと進行役から挙げられた推薦図書。パラパラとページをめくったことがある本はいくつかあるけれども、どれも読んだことがない(『科学革命の構造』は、社会科学を専攻した者にとっては基本図書のはずなのだが途中リタイア)。さすがに先生方、すごい読書家であることよと感心させられた。

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仕事の関係で、医療コミュニケーションの重要性についての文章は多少読んだことがあるので、こういうディスカッションの落としどころ、予定調和的到達点というのは「あのあたりだな」ということは何となくイメージとして持って出かけて行った。
しかし、改めて現場の医師や薬剤師の生の声、重病患者としての経験を持った人の生の声などを聞くと、理念的な話も空疎ではなく、本当に重要で欠かせないものだという実感が得られる。
メモを取ってきたことを次に書き出してみるが、この催しのレポートは朝日新聞紙上にそのうち掲載されるとのことである。そして、終わり近く、このメンバーでの話の広がりはかなりの可能性があるという手応えを得た稲葉氏より第2ラウンドへ持って行ってはどうかという提言もあった。それを支持する会場からの拍手を誘う形で……。したがって、「病院の言葉」委員会の報告と並行して、期間を置いて第2回も開催されることになるのではないかと思われる。
<この項つづく>
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