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【No.1089】錬金術師の美術館(1)…10月14日

ちょっと前まで、金髪のかっこいいお姉ちゃん(キャメロン・ディアス)が携帯電話片手に、手下を大勢従えて通りを練り歩いてくるCMがテレビで流れていた。あの電話機の提携先は、クリエーターの人ならば知っているであろう、パントンという米国の色見本、印刷インキ、カラーシステムの企業で、印刷の発色の良さは昔から有名であった。

以前、画家の人だったかデザイナーだったか忘れたが、このパントンの色見本チップを原稿に貼ってきた人がいて、「できればパントンを使ってほしい」……。そうは言われても、何千万、何億の仕事ではなし、印刷機のなかのインキを取り換えるわけにもいかないので、「大日本印刷は諸星インキなんだが」と思いながら、「パントンは使えませんので、できるだけこのチップに近づけるということで……」とお断りしたことがあった。
その諸星インキは「ザ・インクテック」とかっこいい名前に改めたようだ。「インテック」というIT企業と似ていて、まぎらわしいけどね。

この大日本印刷とは関係なく大日本インキという会社があって、世界No.1にふさわしく、ここも創業100年の今年「DIC株式会社」とグローバル企業にふさわしい名称変更をしたようだ。製品ブランドを会社名にするのは、「ナショナル→パナソニック」よりも先でしたね。
前置きが長くなってしまったが、昨日、そのDICの企業理念の象徴とも言える川村記念美術館へ行ってきた。

出版の仕事に就いて初めて使ったのが、実はDICではなくて東洋インキの色見本帳であったが、そのあとDICの見本帳は何度めくったことか覚えていない。バブルのときに膨大な量の印刷物を世に送り出す手伝いをしていたわけだが、「もしかすると、その頃の利益でこういう立派な美術館が形になったのか」と思うと、感懐ひとしおなのであった。
美術館ができたのは、1990年のことである。

何か皮肉な書き方をしてしまったけれども、DICの美術コレクションは古くから行われていたことであり、美術館構想もバブル以前からあったようで、建物のある場所、建物と展示された作品の調和、集められたものの価値は、それはそれは素晴らしいものなのである。
同じ敷地に化学の総合研究所があるということで住宅地から隔たった立地なのだろう。千葉県は佐倉市の南西部、電車ならば京成佐倉駅から送迎パスで30分、JR佐倉駅からは20分、車でも佐倉ICから20分ぐらいだろうか。そういう郊外にある。
前から気にはなっていたのだが、なかなか出かけていくタイミングがつかめず、たまたま先週、どこへ行こうかといくつかの美術館HPを見ていたところ、土曜日に書店おはなし会のパートナーが最近出かけたら、とても良かったというので出かけてみることにしたのだ。
<この項つづく>
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