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【No.1087】秋のおはなし会向け絵本…10月12日

最近、ブログにやたら絵本の花を咲かせていますが……。
きのう今日と、都内2つの書店で務めた「おはなし会」で使った本や持参した本。
どちらの会もパートナーがいるので、そのパートナーが用意してくれた本も含まれている。

この上の3冊はきのうのプログラムから。
企業秘密で、導入でどういう手遊びをしたか、途中の中休みで何をしたか、最後のお別れに何をしたかという紹介は避けることにしておく。ネット上で少し気の利いたことを書いたり、少しはましなアイデアを出したりすると、案外巧妙に持って行かれているなあと思えるようなこともあるのですよね(勘違い?)。まあ、そうやって、人の意識の奥底に潜入することが、銀河の彼方の遠い星から派遣された私の任務だから構わないのだが……。

『テディおちばひらひら』は、おなじみのグレイニエツさんのきれいな絵本で、サイズが小さめなのがちと残念。帽子はどちらをかぶるか、ズボンは何をはくかなど、問いかけをしながら読み進められるので便利に使える1冊。
これは、パートナーが読んでくれて、私が『ばけばけ~どん!』(童心社)という、きつねの子どもたちが果物に化けていく紙しばいで始め、その次に持ってきた。『ばけばけ~どん!』は、「ことばとからだであそぼう!」というセット紙しばいのなかの一作。8画面でさくっとやれてリズムよく始められる。

紙しばいと『テディ~』でトントンと楽しく運んできたところで、ムードを変えて、ファンタジー味が濃く、プログラム前半の核ともなる「肝本」を投入。それが『ふしぎなでまえ』。
くそ面白くもない(あらっ、ごめんなさい)童話や純文学作品などを書く作家や作家志望の人は、こういう作品を味わって、脳を活性化させると良いと思う。今、日本の絵本界期待の作家である、かがくいひろし氏の作品。1955年生まれで3年前にデビュー。学校の先生をずっとやってきたというのだけれども、教育界に身を置いていたとは思えないぶっ飛び方でいいですよね。いや、子どものなかにいたからこそ、みなぎってくるものがあるのだろう。
いもすけ団地の「じゃがさん」と「さつまさん」が、おなかがへったのでラーメン屋、おすし屋、てんぷら屋から出前を取ることにするのですよ。すると、一番先にラーメン屋の出前が届くが、空の皿とどんぶりがやってきて、「おれたちにごちそうしてくれ」と言い出す……。
着想の面白さに加え、読み手がメリハリをつけやすい展開となっていて、ちょっと擬音を利かせた文章もよく練られている。途中、暗くて怪しげな場面も出てきて、何を欲するかという子どもの生理にそぐう内容だ。ドスが利く自分の声にフィットする本に出合えて嬉しい。これは2日つづけて、子ども大人問わず、会場をわかせることができた。
忘れず、導入に「出前」という概念をさらり紹介して始めると良い。
ここで中休みに遊びを入れて後半へ。

後半の核は、パートナーが持ってきてくれた古い本で、私はまったく知らない本であった。絶版なので、都内の大型書店のどこでも見かけたことがない。
福音館の「かがくのとも」シリーズの『ピーナッツなんきんまめらっかせい』――これ、復刊しましょうや、福音館さん。落花生がどういう木に、どういう状態でできるかということがよく分かる、実に素晴らしい絵本だ。「かがくのとも」シリーズは好きでよく使う本があるけれども、これほどの本を知らないとはうかつであったぜい。
何とamazonで古書店が出品していて、どこも10000円の値がついている。絵本界のナボコフ状態である。そして、ヤフーのオークションでは「5000円即決」で何回か出品されている模様。amazonの該当ページはこちら

この優れた科学絵本のあとに、パートナー持参のちょっと軽めの楽しい絵本(秘密)を入れてクッションにしようかと考えていたが、時間もそこそこ経っていたし、そろそろおしまいに向けた方がよさそうな感じが子どもたちから伝わってきた。そこで、最後の本に進むことにして、大型絵本『にんじんとごぼうとだいこん』という日本民話で〆ることにする。
人参、ごぼう、大根がなぜそれぞれの色をしているかという由来話ですね。根菜であるし、お風呂に入る話なので、これからの季節にぴったり。ご覧の通り、和歌山静子さんの絵はくっきりすっきり遠目がきく。それが大型になっているので、イベント向けとして実に有難い。
という流れで、「食欲の秋」中心の絵本でまとめることができた。

問いかけるとそれなりの反応が返ってくる会で、絵本の良さを提示する読み方さえすれば、子どもたちが十分にそれを楽しんでくれた。本と子どものコミュニケーションが主役。私どもは黒子として、それなりのことをするだけである。
<この項つづく>
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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