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【No.1051】空で這いまわる…7月22日


ぼくちゃんが3時間ばかりで読み終えていたので、「子ども向けで読みやすいお話なのか」と思い、読み始めたのだが、お母さん、2日めに突入で、まだ数十ページ残っています。まあ、行間を読んだり、下手に絵を思い浮かべたりができない人生経験の浅さが3時間という数字に表れているのやもしれぬ(くやしまぎれ)。
それとも、シューティングのゲームをするように読み進めるという特異な読み方が、あの世代には装備されているのだろうか。200ページぐらいまでは面白いかどうか分からなくて、200ページを過ぎたら突然面白くなったという話であった。どういうことかと思ったら、200ページぐらいからシューティングが始まるので、なるほどと納得した。
「続編も読んでもいいなあ」と言っているので、何かバカらしくなって続編以降は図書館利用してもらうことにしたよ。
途中、「すわ、性描写かっ」と焦りましたが、古いハリウッド映画のように、かんじんのシーンはすっ飛ばされていて、そういう意味では「(主人公たちのような)永遠の子ども」向け小説と言え、ローティーンにも安心な本かもしれない。

作者の森博嗣氏ってこのたび初めて知った。雑誌や社内吊りの広告などにいくらでも出ていたのだろうけれども、すごい売れっ子の小説家なんだなあ……と、興味がないジャンルって、そんなものです。
国立大学理系の准教授だって。教授でないところがまたカッコいいなあ、と著者紹介を見ていたら、何だ、私よりオッサーンじゃないか。
そういえば、1950年代半ばぐらいの生まれの人で、元学生運動の闘士、某大学で最後までテント張って座り込みしていたという人が昔知人にいて、最近までずっと年賀状のやりとりをしていたのだが、メカ好き、パソ好き、ゲーム好き。「はてな」で日記でもつけていそうなタイプで(「はてな」に集う人ってそういうイメージでしょ? 学生運動の時代の空気を引き摺ったオタク系。違っていたらすみません)、森氏もそういう感じの人なのかなあと想像した。

カンナミってクールでいいなあ。
こういう男と付き合ってみたい。誤解を恐れずに書いておくならば……。

「そう毎度毎度、行を改めるな、タコ」と言いたくなるような感じの、白さが目立つ版面だけれど、文体が乾いていて快適。
「ジャンパー」と書かず「ジャンパ」、「スクーター」と書かず「スクータ」という表記は、理系の論文を読んでいるような気分にもさせられ、そんなことでもウェットな感じが払拭されるのだなあと思う。
カンナミの上司であるクサナギのキャラは割に類型かなあとも思うけれども、そのようなことで多少は現実との接点も必要なので良しとする。
章ごとにあるサリンジャー『ナイン・ストーリーズ』からの引用。これはどうなんでしょう。ひとつの小説で、序詞として象徴的に何かが使われているというのは良いと思う。そのぐらいなら覚えておいて、折にふれ、どういう仄めかしか考えられるから。
けれども、やたら引用が多い小説って、いちいち何が暗示されているのか考えるのが面倒になる。ときに、「自分は、こんなに沢山の本を読んで書いているんだぜ」という作者の誇示でもなかろうが、「はく」をつける効果なのかなあと邪推したくなるような作品もある。言葉に言いたいことを代行させるって、スマートなやり方ではあろうけれども、どの程度それをやるかはなかなかに難しそう。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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http://biwa.blogtribe.org/を、
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