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【No.1047】枝打ちされる言葉…7月10日

女性が赤い花を見て、
「これ、きれいね」
と、あなたに話しかける。

そのとき、そこに咲いている花の美しさを一緒にめでて、「ああ、素敵」という感覚を共有しようという気持ちがあったにせよ……。
言葉にされなかった意識にどういうことがうごめいていたのかは判然としない。
「このバラよりも、前に南の島で見たハイビスカスの方がずっときれいだったわ」
「こういう花を100本ぐらいまとめて買って、プレゼントしてくれないものかしら、この気の利かない男」
「赤もいいけれど、私の好みではないのよね。もっとさりげない、主張のない薄いピンクが好き」
などといったように……。

これが映像の1シーンだとすれば、彼女の表情や目の色から、その花の美しさだけに集中しているのか、ほかのことをいろいろ考えているのか、その瞬間にあまり満足していないのかが多少は分かる。
しかし、「これ、きれいね」という文字だけがあるとき、例えばそれが写真添付のメールで来たときでも構わないが、「これ、きれいね」という肝要なことを伝えるために、枝打ちされてしまった意識や思い、感情といったものがまるで分からない。

「だから、女は分からないからイヤなんだよ」やら「言葉って難しいですね」やらと落とし込む話ではない。

こちらの本の話である。
「女囚」の物語なのだけれども、「女囚」って、日活ロマンポルノ的響きがあって、何やらエロい?
実際、ここに書かれたグレイス・マークスという19世紀半ばに殺人事件で逮捕された女性は、看守やら精神鑑定担当の医師やら、周囲の男性たちを血迷わせるようなこともあったらしい。

『またの名をグレイス』の上下巻、むちゃくちゃクールで行けてる装丁ですよね。インパクト強い女性の顔の表紙で、下の表紙を思い出した。

捨てられて保健所に捕獲された犬の写真である。詳しくは、左の書影リンクに説明あり。
右の書影は復刊されたときのもの。
<この項つづく>
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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