

「センス・オブ・ワンダー」のお手本みたいな絵本。
絵本はこういうものであるべきという議論がいろいろなところでされる。
「絵はこうで……」「テクストはこうで……」と私もつい、いろいろ語りたくなってはしまうが、
含まれていてほしい要素を一言で表すならば
――センス・オブ・ワンダー
題名で「ふしぎな」と明かされているのだから、期待とともに表紙を開く。
その構えがあるというのに、期待の一段上、五段上、百段上を行く展開だ。
ひたすらに感嘆させられる。
ナイフが「まがる」「ねじれる」「とける」「ほどける」といった具合に、
一画面ごと目の前に表れるイラストに意外性あり。そして、しばらく見つめていれば説得されてしまう。
そんな表現って、なかなかない。
世界に誇れる絵本の一冊ではないだろうか。
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テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌