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【No.1389】静かな冬のエアポケット

あけましておめでとうございます。
気軽にメッセージを残せるツイッターがネット上の主な活動場所になり、ブログはすっかりご無沙汰となってしまっていました。

それなのに、今朝手にした年賀状の中に、「ブログもっと書いて!」とメッセージを送ってくれた人がいました。
「そうだよね。140字ぎちぎちいっぱいのつぶやきに情報を盛り込もうにも無理がある。感銘を受けたことをうねりある長文で書いていきながら自分をそこへ投げ出し、感銘を強める気持ちいい営みから離れてしまっているのは良くない」と思え、各回そこには至らないまでも、「本」「人とのやりとり」「音楽会や映画ほかのアミューズメント」等の対象から受けたものを再び少しずつ書きつけていこうかと、久しぶりにログインしました。

最近、読む本のジャンルが変わってきています。
実は、この春から、働きながら「子ども」「人間の発達」などを学んでいくことになりました。そのためです。
これから本について書くときは、子ども、保育、教育、子育て支援、読書支援、絵本や童話、人間発達といったキーワードで拾えるものが多くなっていくように思います。しばらく海外文学や海外小説が好きで読んでいましたが、フィクションを手に取る際も、そういったキーワードにひっかかるかどうかが「読む」「読まない」を分けていくことになりそうです。

昨夏、物は試しで受けてみた、びっくりするぐらい天井の高い難関に受け入れられました。信じがたい結果でした。
家事や読書支援活動と非常勤の仕事を回していくのに、ひいひいしているというのに、あるいは、高齢の母の生活支援を今後どうしていくかという点も気になるのに、夜間やら週末に講義を聴きに行ったり、論文を書くための研究活動をしたりなど、とても続けていけるとは思えません。
ただ、それまで考えてもいなかった視座を得て、物事を新しい切り口で眺められるようになるという知的興奮は私にとってかけがえのない大きな喜びであり、楽しみであり、その学びにとって望ましい環境に飛び込めることは、人生後半の大きな財産になるはずで、諸々に抑え込んでいる自分を自分らしく生かしてやるのに大切なことです。
多少の無理がかかっても守っていきたいものです。応援してください。

きょうは、12月のおはなし会で取り上げたグラフィックの美しい、静けさをたたえた絵本を一冊紹介します。
作家は東京芸大卒業後、スウェーデンの工芸大学を経て、ミラノでイラストレーターとして活躍してきた、こうのあおいさん。
1972年にイタリアのエッメ出版で刊行され、2004年にコライーニ社から復刻された『ふゆ』です。


ほとんどのページが白と薄いグレーの世界。雲、雨、降る雪といった水蒸気が白地の上にグレーで表され、やがて積もった白い雪原で木々、動物たちの足あとがグレーで表されます。
最初は2つだけの足あと、それが連なっていき、別の足あとと交錯し、多くの足あとが乱舞。そして華やかな、しかし、茶色や黄色、橙や青など色数が控えめに抑えられた最終画面で、足あとの主たる動物たちが登場します。
言葉も禁欲的なまでに抑えられ、音を吸い込んでしまう静謐な雪の山の世界が再現されています。

じっくり絵を読めるお子さんでないと、読みきかせには、ちょっとチャレンジな感じでした。
静かな世界に入りきれなくて、落ち着かずきょろきょろしてしまう子もいました。直前に、どういう本を読むかというプログラムにも関わることなのですが……。
付き添っていた親御さんたちが、「ちょっと静かにしてて」と子どもたちに目で合図するようにして、その静かな世界を楽しんでいるような実践になりました。そういう読みきかせも、意図するところではあります。
絵本で子育てを楽しんでいる親御さんたちに、小さな宇宙たる芸術世界にひととき入り込んでもらえ、生活にちょっとしたエアポケットを感じてもらうことができたら、それはそれで実に嬉しいことです。
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テーマ : 読み聞かせ
ジャンル : 本・雑誌

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プロフィール

中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
こちらに引き継ぎます。

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