スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【No.1021】青白い光(2)…6月1日

先日までオフホワイトだった玄関灯の光は、ナショナルのものでなく東芝のものにしたためなのか、妙に青白い光に変わった。夜、家に戻ってくる人を暖かく迎えるというよりは、さえざえと照らし出し、中に入る前に外の厄をしっかり落としてくれよとばかりに射している。
正直、それは私の気持ちとも重なる。

夜気に心を吸い取らせるような気分で最寄りの駅近くに行くと、真新しい白いポルシェが停まっていた。街灯の光を浴び、その車体も青白い光を放っていた。
どういう人が乗っているのか興味深くは感じたが、場所はコンビニの前である。ポルシェでコンビニに乗りつけるなど、大した人物像を期待できそうにない。
では、どういう人なら、青白くさえざえとした車体に似つかわしいのか。そういう勝手な想像をとりとめなく巡らせるのが楽しい。他愛ない物語の契機ならば、日常のそこかしこ、いくらでも転がっているのだ。
最近の通勤途中、新宿駅のホームで見かけた、良い感じの服装の男性を思い出す。降り立ったホームの向こう側、それもかなり遠い場所に立っていた人なので、顔や細部はよく確認できなかった。だが、全体のバランスがすっきりと印象的だった。白い、たぶんあれはボタンダウンの綿シャツに、ベージュの七分丈パンツを合わせているのである。そういうさりげない服装であっても、遠くから見て、ぱっと目につく人が都市の群衆の中には紛れ込んでいる。
なぜ目につくのか。
ファッションだけの自己主張ではなく、その服装でいることの必然性を身にまとった人物のキャラクターがオーラを発しているからなのだろう。清々しい身なりにふさわしい姿勢や体つき、そういうさりげない服を好む、感性と内面のありようが何となく伝わってくる気がする。
その若い男の人をしばらく見ていたとき、向うの視線もこちらに向けられた気がした。黒っぽい「なり」の人が多いホームで、こちらも白い半袖ポロシャツを着ていたためであろうか。視線が向けられた……、いや、そうであってくれればと願っただけというのが本当のところだったのかもしれない。

彼の靴やカバンまでは見えなかった。白いスニーカーをはいて、メッセンジャーバッグ的なものを、ちょうど良い長さでたすき掛けにしていてくれると良いのではないかと考えた。
最近、若い男の服装をよくチェックしているのだ。中学生になった息子に、これからどういうお洒落をしてほしいのかを検討しているものだから……。
<この項つづく>
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
こちらに引き継ぎます。

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
RSSフィード
ブログ内検索
リンク
QRコード
QRコード
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。