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【No.1356】明日に架ける言葉

何やら大仰な見出しをつけて書き始め、それに見合う内容にできるかどうか心もとないけれど……。

黄金週間初日の28日、一年がかりで支援していく子どもたち向け事業のオリエンテーションであった。
全体の大まかな流れは引き継ぎをしてもらえたけれど、細かな一つひとつの作業に落とし込まれたとき何が何だか分からない部分もあり、昨夜は準備に追われた。今朝も勤務先に着くなり、準備の詰めが甘い部分が気になってバタバタしてしまった。クールにこなしていきたいものだから、「カッコ悪い感」に自己嫌悪。

もう少しコンパクトなものならば、全容を頭に描き、いろいろなところに自分ならではの工夫を埋め込み(たとえそれが自己満足に過ぎないにせよ)、自分で上げたハードルに向かって着実に貫徹を目指していける。しかし、これに限ってはパートナーもいるし、自分に都合良いペースだけで進めていけるものでもないため、カタルシスにはもっていきにくい。

それでも、お子さん相手の仕事は、ちょっとしたひとときにも「明日につなげられた」と実感できる瞬間が訪れる。
「転校してきたばかりなんです」と話をしてくれた親御さんといっしょだったお子さんに、「それじゃ、学校のほかにも、ここでお友だち作れるね。お友だち増やそうね」ととっさに声をかけると、雲から晴れ間がのぞいたような愛らしい笑顔が広がった。

「転校してきたばかりなんです」と言われ、無意識に「それは大変ですね」なんて言葉が口をついて出てこないで良かったと思った。
何かの拍子に出てくる一言は、そこに至るまでの人の歩みを集約することがある。

オフィスに戻り、午後、同じような事業を担当している同僚と話をしていて、お互いに転勤族だったことが分かった。「後になってみると豊かな経験だけれど、転校するって友だちや好きな人と別れるのが辛いし、何気なくいじめられることもあるよね」という流れになり、「そうだ。自分には、友だちを早く増やしたいと実感した体験があったのだったな」と思い出した。
それに加え、ここ10年ばかり、絵本の読みきかせをしてきた経験も大きい。「そう言われたら、こう切り返す」というような丁々発止の局面も、おはなし会というパフォーマンスの中では訪れるのだ。

新しい職場は4人の島で、自分も含め、皆が相当にキャラが濃い。
最初は、こんなに濃い人同士で角のぶつかり合いのようにならないかと心配していたが、それぞれに「趣味」「志向」がはっきりしているので話を聞いていてとても面白く、洒落や冗談もよく飛んでいる。まったく違う仕事をしているけれど、「困ったら助け合おう」「曲がりなりにも我々は指導職なのだから、人聞きの悪いことを言うのはやめよう」などと声かけ合って過ごせる環境がとても有難い。
「ここ」に至るまでの、それぞれの多様な歩みを尊重し合いながら、それぞれの業務をうまくこなしていくためのルールを皆で形成しつつあるのだろうか。
自分自身もまた、「ここで友だちを作る。友だちを増やす」という思いがどこかにあるから、とっさにお子さんに、あのような明日に架ける言葉が飛び出してきたのかもしれない。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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