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【No.1351】幸福感

先ほど、夕飯作りに入る前、30分ばかり本を読んでいた。一昨日買ってきた美術に関する新書だ。
読んでいる間は、「そうか、そうなのか」「そうか、そうだよね」と、知らなかったことを知った喜び、自分では言葉で表現し切れていなかったことを確認できた喜びで夢中でいた。

本を置き、立ち働き始め、手を動かしている間に、書き手の精神性の深さをつくづく素敵なことだと感じた。そして、その素敵さを何回も思い起こしているうち、「ああ、そういうものに出会えることが、やはり自分の大切な幸福の一つなのだ」と当たり前のことに気づいた。

音楽を聴いたり絵を観たり、そういう芸術に触れた時の感動は、一瞬の、たちまちのうちに訪れる。「雷に打たれる」という表現のように……。
しかし、言葉がもたらす感動というのは、電撃的というのではなく、じんわりと訪れる。たぶん、「感じる」だけではなく「理解」という過程を経る分、時間がかかるのだろう。

書き手の精神性が達した深みに、後追いで、自分も引き下ろされていく。
「ああ、あの人が来ていたのは、この場所だったのか」という気づきが、その時になって訪れる。
心の奥の秘匿された場所を、やわらかなぬくもりあるものでくるまれたような心地良さに浸る。

言葉の技による、そのような体験が自分にとっての幸福感の元なのだ。
だから、心して、そういう機会を作る努力をしなければ、自分は枯れていくだけなのだと思えた。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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