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【No.1344】青白き黒き世界

別のテーマで一般書を2冊紹介しようとしていたけど、今夜は雪国で再び大雪になると聞き、この絵本の出番だと差し替えることにした。

昔からの絵本好きには、福武書店、ベネッセコーポレーション発行でおなじみの手島圭三郎作品『ふぶきのとり』である。今流通している版は絵本塾出版から復刊されたものだ。

先日のおはなし会で、『おばあさんのすぷーん』(福音館書店)か、この『ふぶきのとり』のどちらかを、読みたいおはなし絵本として持参した。日曜の東京は、まだ寒かったが、「もう間もなく春」という空気が漂っていた。帰りに立ち寄った羽根木公園では、「梅まつり」の屋台が最寄駅周辺には出ていたものの、かんじんの梅のつぼみはまだかたく、花をつけている樹は数えるほどであったが……。

おはなし会のパートナーとは、「雪の本は2月が読み時だけれど、今回は、もうそういう雰囲気ではないわね」と話し、『ふぶきのとり』ではなく『おばあさんのすぷーん』にしたのだ。
もっとも季節のためだけでなく、集まった子どもたちを見て、幻想的で抽象性の高い『ふぶきのとり』よりも、ねずみがスプーンでそり遊びをする内容の方が分かりやすそうということもあっての選択であった。

力強い木版画で、青や黒を基調にし、北の大地のふぶきの一夜を描く。
ふぶきを連れてくる大きな鳥が、雪の森を見おろして舞い降りる広場をさがす。
やがて彼が、手ごろな広場に舞い降りると、森の木々から「ふぶきのこども」と呼ばれる精霊(たぶん)が飛び出してくるのだ。「とびだせ とびだせ ふぶきのこども」という歌に合わせながら……。

ふぶきのこどもたちは、馬やうさぎ、きつね等の似姿をしている。こどもたちは、ふぶきのとりを囲み、踊り始める。皆で楽しく踊り遊んでいるうち、月の輝きに誘われるようにして、ふぶきのとりは空へと舞い上がっていく。

おそらく、こういう幻想的な雰囲気が伝わるのは、小学高学年ぐらいからだ。この時期、教室に入って読みきかせをするというような機会がある人には、選択肢の一つとして良いかと思う。
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テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

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