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【No.1167】水脈を探し、羽根を待つ…6月30日


両方とも、少し前に読み終えた本なのだが、何かとても似ているところがある気がするのに、それが何なのか、じっくり考える作業になかなか辿り着けない。

「『渚』と『雨』だから、水関係で通じている」やら、「人類の破滅を考えたSFと人格の破壊行為に触れた詩人の作品集だから、『果て』を見たということで共通している」やら、本の紹介ならば、そのようにお茶を濁して終えてしまっても良いようなものである。
しかし、試みたいのは本を人に紹介していくことではなく、本について考えて自分が楽しむことなので、それを後でじっくりやろうと思う本については、ここにあまり詳しいことは書かないでいる。
そういう意味では本当に雑記で、情報を積極的に発信する良いログではない。

考えながら書くということには物凄い集中力が要り、良いひらめきが舞い降りてこないと面白くも何ともないので、余裕ある贅沢な時間が必要なのだ。
残念ながら、なかなかその態勢を整えられないでいるので、手っ取り早く手元にある本を読んで、とりあえずは「消費」でスッとしているだけになっている。それで一日実世界に生きた疲れは取れるので有難いが、せっかく読んだ良い内容の本について、自分の受け止め方はどうなのかということを掘り下げて考えていけないのはもったいないことだと感じるのである。本を沢山読むと充実感があった若い頃とは、かなり感覚が変わってしまった。

ネヴィル・シュート『渚にて』については、幸いにしてすでにタイミング良く書けた。
ローゼ・アウスレンダー『雨の言葉』というこの見事な詩集については、雨粒の間からひらりひらり舞い降りる羽根のように言葉が到来するのを待って、何か書けると良い。梅雨の明けるまでに……。

ローゼ・アウスレンダーは現ルーマニアに当たるオーストリア領に生まれ、同胞の多くを失ったユダヤ人詩人。
第二次大戦後、米国に移住し、同胞を迫害した者たちの言語であるドイツ語で詩を書くのをやめ、英語で書き始めた。
しかし、パウル・ツェランとヨーロッパで再会したことにより、1959年に再びドイツ語で書き始める。
ドイツの一般読者にその存在を知られるようになったのは1976年、彼女が75歳になってから。
1972年デュッセルドルフのユダヤ人老人ホームに入居。人を避けるようにして詩作を続け、1988年に死去。生年は1901年のドイツ語圏を代表する現代詩人の1人であった。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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