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【No.1165】楽園への完全うんちく武装…6月26日

名古屋ですでに、やや異なる内容で催されていたみたいだが、いよいよ名品中の名品「我々はどこから来たのか。我々は何者か。我々はどこへ行くのか」を引っ提げて、竹橋の東京国立近代美術館にて7月3日から「ゴーギャン展」が始まる。
それが目の前にちらつき出したこともあって、1年半近く積んでおいたバルガス=リョサ『楽園への道』読了。
池澤夏樹個人編集「世界文学全集」の中の名品中の名品ではないでしょうか。
と言っても、実は私はこのシリーズはようやくこれが初めての読了。他の本を買うのは『楽園への道』を読んでからにしようと禁則を設けていたため。

この小説は、株式仲買人として高給取りだったのに、その仕事と家族をなげうって画業に専念し、ユートピアを夢見てタヒチへ渡ったポール・ゴーギャンの半生を描いた伝記的小説であり、それと並行させて、ゴーギャンの祖母である社会思想家フローラ・トリスタンの半生を描いた小説でもある。技巧も凝りに凝った現代文学の大作。
「豊饒」とか「ふくよか」とか「シズル感」とか、ラテンアメリカ文学の傑作は、色鮮やかで大玉で水分たっぷりの果物みたいな感じがする。それに比べ、日本の文学をどうたとえると適当かは、眠いので省略。

『楽園への道』のついでにゴーギャンが書いた『ノア・ノア』と、古典的文学作品であるモーム『月と六ペンス』を読んでおけば「うんちく武装」としては完璧かと思う。
『月と六ペンス』は岩波文庫と角川文庫でも出ている。土屋政雄氏訳ということが分かると、何となく光文社版のものを並べてみたい気になった。私自身は、小学館の地球人ライブラリーで読んでいて、はて、あれはどなたの訳だったかしら。
さらに徹底化したい向きには、『オヴィリ』という研究書もある。それで野蛮人の彫刻についても勉強していくと、その像の一つも展示されるみたいなので、十分に知ったか、いや、教養の深さをかもし出せる。

『楽園への道』を中央に置いて、「左(社会主義なので当然、左!)」にフローラ・トリスタン他女性社会思想家の本、右にゴーギャン関係なんぞで書店フェアをやると面白そう。誰が買っていくのかまでは責任を持たないけれどね。

こちらが東京のゴーギャン展のリンク。
ここでも、また石鍋シェフの展覧会にちなんだ特別メニューがあるということで失笑。アクアという店、ずっと前にランチを食べたけれど、そのときはあまりおいしくなかった。見た目は良かったけど。
こちらは充実の美術愛好家のブログ。私よりはるかに長い記事を書く人を見つけてびっくり。
国立近代、東京駅からゴーギャン柄(?)のバスを運行するとか。夏休みの旅行者にも丸の内近辺のオフィスワーカーにも便利そう。
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Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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