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【No.1161】リアル・ネットワーク…6月11日


松らい(竹かんむりに頼の旧字?)社の「東欧の想像力」シリーズ。1巻目の『砂時計』を積ん読にしておいたままで、つい先日買ったこちらの方を先に読了。
セルビア人作家ミロラド・パヴィッチの本はお初であったが、評判たがわず面白い。大人のための童話という感じ。
物語と共に、小説というものを使った遊戯が実験的になされ、新刊が出るたび独特な企画になっているようで、そのプランナーぶりがまた面白い。

本書は、「大アルカナ」という22枚1組のタロットカードに対応する話で構成され、タロット占いをしながら、出てきたカードの順番に読めば良いという「読者参加型小説」を売りにしている。出てきたカードに対応する分だけ読むのでは本を全部読み通せない。それで、最初から順番通りに読んでみたけれども……。

きょうは昼間、子どもの学校に出向く用事があり、そのついでに行き会ったママ友3人とお茶をしていた。気づいたら3時間しゃべっていて、午後6時を30分も回っていて、「いけね、晩飯、晩飯」と大慌てで帰ってきた。
時間をずらして各自担任の先生と面談していたので、きょうはオールメンバー揃わなかった。だが、皆で声掛けあうと、たちまち20人超のランチ集団ができる。
この集まりに限らず、同じような年代の主婦友としゃべるが今一番面白い。
アラフォーからアラフィーの年代だが、お茶やランチの集まりというのは、仕事や社会的役割を持っていれば、それなりの心や時間の余裕、そして若干のお小遣いの余裕がないと出てこられない。みんなそれぞれに、それなりのおしゃれをして多少は非日常モードで出かけてくるわけだが、おしゃれしてにこやかに笑っていても、この年代ともなると積み上げてきたものがかなりあるわけで、話し出すと話題の豊富さ、情報力に圧倒される。上っ面だけではないということだ。

だいたい、ねちっこく悪口を言う人、空気が読めずに品の良くないことを言う人、自分の話しかできない人は、こういう集団のなかでは煙たがられるので、集まってくるのは、しんどい目に遭っていても、それを愚痴や悪口でこぼすのではなく「どうすればいい?」と相談として持ち出せる人、そして、皆のアドバイスを聞いて受け容れる姿勢があり、それをヒントに前向きになれる人である。常識、良識、マナーがベースになることは言うまでもない。
それで、しんどい目というのは、実は年配婦人ならば誰もが味わっていることなので、代わりばんこに話しながらリフレッシュして、良いエネルギーを互いに取り込んで別れて行くということになる。

私の場合、ポジティヴ思考というより、いささか能天気気味であるが、「それって、こういうことじゃない?」と、事象を違う角度で考える切り口を割に簡単に提示してしまえる。たぶん、そういう力がついてきたのには、小説の影響が大きい。
きょう提示した『帝都最後の恋』にしても、22枚のカードに対応する様々な人物の物語になっているから、性差、年齢差、身分差があり、個性の異なる男女の視点に飛ぶわけで、スイッチしながら読む技術が日常の発想にも応用できてしまう。

「相手に本音のところを問い質せないような人から、打ちのめされるようなメールをもらった」という人に対し、「それって、たまたまその人の日本語が足りなかっただけじゃない? メールって、よくあるよ。かんじんの一言を書きもらしちゃって、意図とはまるで違うニュアンスになって伝わること。ああ、日本語力のない人だなって思って、流す、流す」というような無理矢理前向き転換をお勧めして、「あっ、そうかあ。伝える力のない人だったのね」と笑顔を引き出すことができた。
無論、それですっかり解決したわけでもないだろう。それほど甘いとは思わないが、わいわい話しているうちに、他の人からありとあらゆる方面の話が出て、「あー、面白かったわねえ」ということになる。
そうなれると、各々が戻って行く場所で、良い空気を自分が作っていけるようになれる。それが大切。

子どものことを通じて様々な職種の人と付き合う。仕事をしていれば、それぞれの専門のところでの情報や人脈もある。親の介護や世話をしていれば、その方面での知恵もつく。さらに食べ物やおしゃれ、遊びや趣味に貪欲でもあれば、そこでもいろいろなものが取り込める。
そういう主婦の柔軟性と、それが作り上げる婦人像というものが何十冊もの小説となって、私の記憶に刻み込まれるのである。
したがって、そう沢山しゃかりきになって本を読む必要もない気がする。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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