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【No.1151】面妖な本…5月21日


最近読んだ面妖な本を3冊並べたけれど、おお、かっこいいじゃん。

『地獄』という英国怪談中篇傑作集には違う作家の3篇が所収されており、そのうちのメイ・シンクレア「水晶の瑕」――どういうお話なのかはリンク先の紹介を読んでいただけば有難いとして、その話とシンクロするような出来事があった。

久しぶりに連絡を取った女友達が、しばらく前に転職していたのは知っていたけれども、業界も変わって転職していた。
何と、スピリチュアル・カウンセラーになってサロンを開業していたよ。
いろいろなセッションに参加したり、訓練を受けているうちに霊能が高まってきたというのだ。
実はその方面、私も少し興味を持っていまして、その手のサイトを開いて見ているぐらいなのだが、怪しげなところもあるカウンセリングだけれども、どうも彼女の施術は効果がありそう。
昔からそういうオーラ、つまり一緒にいると、こちらの邪気を吸い取ってくれるような癒しの力に満ちた人であったので、とても良い転職だったのではないかと思う。
「私もそうそう精神的に楽な人生を送っているわけではないので、そのうちお世話になるかも」というようなメールを出したら、その夜、遠隔何とかというのか、彼女が力を送ってくれているのではないかと思える感覚があった(追記:彼女の日記を読んでいて知ったのだが、きちんとしたヒーラーというのは、相手に断りなく勝手に力を送るようなことはしないそうである。施術になる場合は、予め相手に合意してもらうことが必要なのだそうだ)。

てのひらが縦に長い人は霊感が強いらしい。何の信憑性もない話だが、私もてのひらが縦に長く、霊感が強そうだと言われたことはある。
霊感ではなく、「気」が強い、「押し」が強いのだという話もある。

そういうスピリチュアルな世界のページをのぞくと、「カルマを浄化」「錬金術」「変容」といった用語が出てくる。こういうものを見て、「ああ、こりゃ、ダメだ」とぱっとひらめく人は、当たり前だがもうそこで扉は閉ざされている。閉ざされていることが、その人にとって良いということもある。
私の場合は、「どこかうさんくさい」という猜疑心もあるが、「面白い」という好奇心の方が打ち克つ。芸術的なものに惹かれる人間には避けて通れない要素であろう。
『地獄』に作品が収められている3人の英国人作家にしても、『白魔』のアーサー・マッケンにしても、世紀末から20世紀前半あたりに怪奇小説を書いていたような人、あるいはそれ以外の知識人は超常的存在や力を信じ、そういうことについて語り合ったり、ときには集会を開いていたわけであるし、その時代の英国に限らず、霊的なものはヒッピー文化やロック・ミュージック、現代アートなどにも響いている。

元々まじないや霊媒は原始的世界からつづいてきたものであり、いまだにそういう儀式、霊的体験を大切にしている民族、部族が地球上にはたくさんあるわけで、芸術に限らず、日々を善く生きたいがためインスピレーションの作用を当てにするというのは、「世の中が下向いてくるとスピリチュアルなものが幅をきかせる」という指摘とはまた違う次元で脈々と人類に受け継がれてきたことだ。

人類――しかし、スピリチュアル・カウンセラーたちが口にすることで私が一番面白いと思うのは、「地球外生命の魂を持つ人」というものである。
『白魔』のアーサー・マッケンもそうだが、ロード・ダンセイニもそうだろう。あるいは、幕末~明治を暗躍したというベルギー人のモンブラン伯こと白山伯もその種の人だったのかもしれない。明らかに、この世のものではない魂を持っていた人だったのだと容易に思える。

では、地球外生命ならば宇宙人なのかというと、どうもその表現はしっくりこない。だが、人間という肉体は確かに地球上のものであっても、霊魂というものはすべて「地球上」に縛れるものではない。いかなる俗人、俗物であろうと、死して霊魂、霊的存在になれば、それはすべて地球外の存在になるのだと言えやしないか。

幻想文学や怪奇小説を読むというのは、あるいは、まじないや霊的生活から切り離された現代の人びとが、知らずのうちに、そういうものを求めているということなのやもしれない。
霊気が満ちた自然を相手に仕事をしたり、そういう場所で暮らしているという人は、果たして幻想小説を欲すだろうか。その必要はないのではあるまいか。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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http://biwa.blogtribe.org/を、
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