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【No.1127】ベルリオーズの幻想物語(1)…2月1日

「1年前の中学お受験は大変だったなあ」と思い出しながら、家族が出払った家で、読書から昼寝へと幸せな午後を過ごしていた。
うちは1日に午前・午後のダブル受験をして、それはどちらも「押さえ」のつもりでいて、夕方には午前の結果が「○」と出た(午後の分も翌午前中に「○」と出た)。子どもの試験中に待っているのがなかなか大変なものであったが、精神的には早い段階で「とりあえず行くところが確保できた」と安堵でき、良い形での東京本戦滑り出しになったのだったが、この合格をもらった1日の夜は、気が高ぶって夜通し眠れませんでした、私。
前夜もぐっすり眠れたわけでなく、少ない睡眠時間のまま朝5時ぐらいに起きたのではなかったか。験をかつぐために、朝6時前に玄関のテラコッタをぞうきん掛けまでして出発したから、非常に長い一日。よって安心のあまり熟睡できても良かったのだが、2年ばかりの受験準備期間での親子の闘いがひとまず報われて良かったという気持ちと、本命がどうなるかということで、あれやこれや考えて神経が昂ぶったまま夜が明けてしまったのである。
そういうことはそれまでになかったことであった。

それからいろいろあったにはあったが、結果的に本人によく合った学校に収まり、親子共に満足できているので有難い。
学校でのテストの結果を見ると不愉快になることも多いが、たとえ3学期になった今になっても「dog」を「doog」と綴ってくれて支払い込んだ学費に一抹の虚しさを覚えたとしても、それは小学校時代から慣らされてきたことでもあるので、元気で楽しく通ってくれるのが一番と欲は出さない。
きょうも友人たちと待ち合わせて、ワンパターンのPSPで楽しく遊び、マックでドリンクなしでチーズバーガーを3個食べてきたというから「バカじゃないか(「じゃないか」じゃなくてバカなんだが)」とも思うが、いい具合に親離れもしつつある。

昼寝のBGMにはあまりふさわしくなく、逆に気が昂ぶる曲も含まれているが、ダニエル・バレンボイムがシカゴ交響楽団で振ったこちらのCDを聞いていた。

バレンボイムは今年のニューイヤー・コンサートでも振っていて、ガザ侵攻を意識して中東の平和や世界平和を願うコメントを出していたことが印象的だった。
指揮者としては押しも押されぬ第一人者であろうが、音楽性の他に、言動で注目を浴びるという点では、ノーベル賞作家となったトルコのオルハン・パムクのようなところもある。エドワード・サイードと親交があったことも大きく影響しているのだろう。
ブエノス・アイレスで生まれてから、7歳でのピアニスト・デビューを経て、一家でエルサレムへ移住。当然ユダヤ系だ。
その彼が、エルサレムの公演で、ヒトラーの愛好したワグナーの楽曲を指揮して大ひんしゅくを買い、何でワグナーをやるのかを説明したものの強烈な反感を買い、プラシド・ドミンゴをフィーチャーした「ワルキューレ」をやろうとして中止になってしまった一件はよく知られている。

そういうことを考えながら、ベルリオーズ「幻想交響曲」を聞いていたのであるが、この盤、実は最初に「ラ・マルセイエーズ」つまりフランス国歌が収められているのが、また面白い。
歌っているのは、プラシド・ドミンゴなのである。ドミンゴの声量で「ラ・マルセイエーズ」、考えただけで迫力ありそうでしょ?
フランス国歌は、これまでに何回もスポーツ中継で聞いたことがある。しかし、私はフランス語を勉強したことがなかったので、これが革命歌だということは知っていたが、今回、解説書で初めて歌詞を知り、思わずふき出してしまった。
「君が代」の歌詞が時代錯誤だという議論はあるが、「ラ・マルセイエーズ」に比べたら、「君」を「わたし・あなた・きみ」との「君」と置き換えるつもりで歌えばまだ何とか体裁がつくし、ずっとましなのではないかとさえ思えた。
<この項つづく>
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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http://biwa.blogtribe.org/を、
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