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【No.1120】牛は何だかゆるいキャラ…1月14日

きょうはお焚上げで、正月飾りが燃え上がると、歳の神という客もいよいよ立ち去るのかという感じであった。
実際は、神社の境内に正月飾りが山と積まれていたので、先に燃やされようとしていた山に神官がお祓いをするのを少し見てきただけだ。ここ何年来か置きに言っているけれども、焚上げの神事に初めて出くわした。
それから神殿に一礼二拍手二礼して、それが今年の初詣となった。年頭はデパートのバーゲン詣に忙しいのであった。

12月半ばぐらいから、読みきかせを一緒にするパートナーと「来月はお正月ネタと『牛』ですね」と言って牛の絵本探しに入り、図書館で結構借りて(干支ものは12年に一度しか使わないので、よほど気に入ったものでないと買わずに、ちゃっかり借りて済ます)、それがまだ身の回りに残っている。本当ならば、
(リンク先に中村コメントあり)
こういうのや、同じく翻訳物の『めうしのジャスミン』『モーモーまきばのおきゃくさま』あたりをしっとりした感じで読んでいきたい。
けれども、先週末の2日間で務めた2軒の書店とも、集まった子の年齢層に開きはあるし、周囲が売場でざわざわしているので、小気味よく展開して集中を保ちイベントとして楽しく盛り上げるということが求められるし、良い本を伝えるという以外にも気を配らなければならないこともあるわで、結局、「使えた」という感じの牛絵本は次の2冊。

「ももんちゃん」シリーズはそんなに気に入ってはいないけれども、何せ赤ちゃん絵本なので、1歳前後の小さな子がいてもケア用に便利だ。『ももんちゃんのっしのっし』は、ももんちゃんが引く牛が「のっしのっし」歩いて行き、牛の背にいろいろな生きものがのっかるだけの展開。けれども、「のっしのっし」とゆったり唱えて場をのんびりムードにできる、意外な生きものが出てくるので、やや大きめの子たちも興味を持って見てくれるということで、使える。
『うしさんおっぱいしぼりましょ』は内容盛り込み過ぎで画面割りが苦しい。だが、牛にいちごを食べさせて「いちご牛乳」、バナナを食べさせて「バナナ牛乳」が搾れるというところで、子どもたちとやりとりできるのが強み。牛が行進してきた楽隊や楽器を食べてしまうという後半の展開はロシア民話『どろにんぎょう』のようで面白いのかもしれないが、大鍋のシチューを作るのに牛を大勢集めるぐらいののどかな展開の方がスムースでやり易いなあ……、読みきかせに限った話。

左端『うしはどこでも「モ~!」』は遠目のきく絵柄なので期待の新刊であったが、いろいろな国でのいろいろな動物の鳴き声は何かという内容が「教える」的なものだったので避けた。文字のレイアウトも、読みきかせ時には戸惑いそうな感じを受けた。お家で買って楽しむ絵本なのかな、と。
版元在庫切れの様子の『うしがそらをとぶ』は、「ぼく」だけに牛が空を飛んでいるのが見えていて、大人はそれを真に受けないという話。絵の内容を読み取ってもらうことに期待するところ大なので、大勢の前で読むのに難しい。
『モリーはにんきもの』は「ガラスのうしモリー」シリーズで、透き通った牛という発想は面白い。しかし、読みきかせイベント時のクライマックスの盛り上がりに欠けて、「えっ、それでおしまい」的なところがある。何冊か揃えて楽しむ本と受け止めている。

ある絵本作家が「その内容では読みきかせ向きでない」と作品の出版を断られたことがあったそうだけれども、こうして見ていくと、確かに最近の日本の絵本は、読みきかせユーズを意識して作られている。つまりそこにニーズがあり、売れる可能性があるから……。だから、翻訳物のコレクションユーズと棲み分けする形になっているのだと思う。

オレンジの牛もいれば、黒い牛もいる。
左の『オレンジいろのめうし』は翻訳物で、牧場を逃げた出したオレンジの牛が病気だと勘違いした灰色ギツネが、牛を連れ帰ってかいがいしく看病するという内容。見開きの左右が分割した絵の展開で、文章も気持ち長いので、プログラムには組み入れにくかった。
右はとんち話のかみしばい。旅先で画家のふりをした男が、絵を描くように求められて、「暗闇の黒牛」と言って画面を真っ黒に塗るというオチだが、そういうとんちって、あまり小さい子が多いと試せないのですよね。

作品の魅力がどうのこうのではなく、きょうは「書店」という場所でのおはなし会向けかどうかという評価で書いてみている。これが学校の教室や文庫・図書館・公民館でのおはなし会、あるいは寝る前のわが子への読みきかせならば、また違うことになる。

「うし」や「モー」が題名に入っていない翻訳物2冊。
左の『おはようのプレゼント』は人気作家アンドレ・ダーハンのきれいな絵がすごく良いのだけれど、牛の乳しぼりの絵を見せていないので、まだ寝ていたパパとママに「しぼり立てミルクのプレゼント」と言って牛をベッドまで連れて行っても、ちと分かりにくい。
右の『きかんしゃヘンリエッテ』では、牛はちょい役で登場。男の子がいて退屈し出したら、この乗り物絵本を持ち出そうという時のための用意。持参したが、使わないで済んでしまった。

このようにして結局、牛絵本で使えるものが限られてしまったので、お正月ネタで次の絵本を利用。

『はっぱみかん』はやや長いけれども、主人公の性格が面白いので、どちらかというと付添いの親御さんを意識して読む。
自分は特別だと思い込んで果物鉢のてっぺんに君臨していた葉付きみかんだが、その家の子どもに頭の葉を取られてしまう。それでただのみかんになってプライドが傷つく。でも、下にいたみかんに、「みかん山にいたときはみんな葉がついていたじゃないか」と昔話をされて、自分をわきまえるという流れ。
シリーズ3冊めも出たばかりの『だるまさんが』は、お正月なのでお目出たいもの尽くしの一興として出す。「だ・る・ま・さ・ん・が」と皆で唱和できて盛り上がれる。このシリーズは1巻めの面白さに2、3巻めがなかなかついていかないですね。書店の人でもそう言っている人がいたけど……。
『ことわざのえほん』は内容としては小学生向け。それでも、動物ほかの絵を見てもらいながらゆっくり読むと、教育熱心な親御さんが乗り出して見ていた。教育熱に応えるツボ絵本。大型本を利用した。
全部読むと長いので、「どんくりのせいくらべ」までやって、最後の「笑う門には福来たる」でお正月直後のおはなし会らしく締めて、アニマル浜口氏の「あ、それ、わっはっはー。わっはっはー」を皆でやって終わるというように組み立ててみた。
パートナーも違ったので、プログラムや利用本は2日間で異なる。他に利用した本もある。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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http://biwa.blogtribe.org/を、
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