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【No.1105】邪気なき笑い…11月22日

もちろん私も邪気はいっぱい持っていて、それを自覚してきたから、これまで鎮めよう、鎮めようともがき、だから、このように文章を書いて多少なりとも考えを整理し、マトモな自分をイメージして、明日に備えるよう心がけている。世間様にご迷惑をおかけしないように、と……。
ただ内面で邪気と戯れるというのは大事なことであり、それが芸術鑑賞や批評的行為、あるいは創造的行為への起爆剤やエッセンスとして働くこともある。きっと他にもプラスになることはあろう。

邪気で問題になるのは、昨今の国家公安が乱れた社会が第一に挙げられるが、「ひでえ世のなかだなあ。日本はどうなっちまうんだ」と居酒屋や家庭でぼやいて邪気を拡散する手伝いはやめよう。
これは私自身が中坊の息子に注意されたことでもある。
「そうやってニュースを見て、ぐじぐじ言っていると気分が悪くなってくる」……と。
日本はね、そんなに簡単にダメになりませんよ。一人ひとりがきちんと生活を営んでいれば、経済がダメになり災害のダメージを受けても、そうは簡単に行っちゃわない。
では、何をすれば良いかというと、社会に貢献しようとか特別な働きかけをしようとか無理もしなくていい。

たとえば専業主婦の奥さんで「私なんて何も世間のお役に立てない」と、社交辞令的なのかどうか知れんが、言う人がいる。
けれども、夫や子どもにしっかりご飯を食べさせ、外でばりばり活動するエネルギーを与えるのも価値あることだし、えりの白いシャツを用意したとして、それを見た人に「あいつはいつもきちんとした身だしなみをしている。気持ちいい」と思わせるのも価値あることだし(息子は授業参観でえりが立っていたので、「あじゃっ」と思い、駆け寄って直したくなった)、門前をきれいにしておいてポイ捨てをしにくくさせるのも価値あることだと思う。あまりにマトモな見解で、書いててちょっと嫌気がさすが……。
しかし、「つまらん世のなか、つまらん毎日だ」と言って何にでも仏頂面で取り組むと(まるで若いときの私のように)、招福はますますできなくなってしまう。
国家公安を乱す邪気のほかに、こちらの方が問題で、その生活レベルの邪気が結局、公安にゆさぶりをかけるものに発展していく。

先日、ごく簡単な作業をしていたとき、たまたま一緒になった人が、やたらに上下関係を作ろうとするのだ。「自分が親分、あんたは子分」という調子で……。それぞれに片付けていけば良い作業なので、ほとんど関わりを持たずに手だけしっかり動かしていれば問題ないのに、ましてや上下関係を作って組織目標の下に士気を引き出して行う協働作業でもあるまいに、何かつつかかってきて威張ろうとする。
中村は小説読みなので読解の幅が広いつもりだから、いろいろ分析する。そういう人でなくても、普通、人はいろいろ分析すると思うけどね。体調がわるいのか、ストレスがたまっているか、いつも人から軽んじられているから何か威張ってみたい気分なのか。
それとまあ、これが一番当たりなのだろうけど、何となく私のことが気に入らないのでしょうな。したがって、穏やかに取り組んでいるこちらの気分をどうにか悪いものに転化させたい。
人に意地悪するとスカッとする。やっぱりそういう人は、顔から邪気がゆらめき立っていますよね。近くに行きたくない。だって、口を開けると、こちらに入ってきちゃいそうだもの。

瞬間瞬間の判断で、前にすぱんすぱんと進んでいくたちなので、悪意はなくても、何かその辺で人がぐじゅぐじゅ言っていたりやっていたりしても、すいすい(と見えるらしい)先に行ってしまうことがある。それを協調性がないと取られると困るのだが、だって、事務的なことや野暮用事の類いは早く片付けて、人間らしい創造的な行為にできるだけ時間を割きたいでしょうがよ。
ほら、邪気がお出ましになりましたね。口を開けて読んでいると、入りますですよ。


というわけで、そういう邪気がプラスに転じて、洒脱な笑い話にしてしまっているのが『犯罪王カームジン』で、このカーシュという作家は、本当に着想の見事さにシャッポを脱ぐ。英国の奇人気質の系譜というか何というか、作家となるべき類いまれなる脳の持ち主だったのだと分かる。

この本の紹介を書いているときに、同じように声立ててげらげら笑える本として『くまのパディントン』を挙げたのだが、おめでとう、パディントン!
今年は源氏物語千年紀であるが、パディントンも生誕50周年だそうだ。

それで今年は『パディントンの大切な家族』がシリーズ最新刊として出たが、これに、パディントンの話にいつも出てきていたペルーのリマの老人ホームにいるルーシーおばさんが満を持していよいよの登場らしい。表紙装画がそうなのかな。
うかつにも、パディントンは去年も、その前の年も新刊が出ていたそうで、その『パディントンのラストダンス』『パディントン街へ行く』はすでに福音館文庫入りしているということを知った。
パディントンはいいやつなので、愛す対象が見当たらないときは、読むと温かな気持ちになる。
パディントンの作者マイケル・ボンドによる『パンプルムース氏とホテルの秘密』は創元推理文庫で、児童書とは違う体裁で出ているようで、これも興味深い。そそられる本は多いけど、K間K代さんみたいにたくさんは読めないですよ。
「一度に5冊読め」とか言っているらしいけれど、誰かいいかげん「バカなこと言ってるんじゃない」と斬ってはどうかと思うが……。
一度に5冊読めるような本ばかり書棚に並べても、一度に5冊捨てることになるだけではないのか。それも1つのスタイルなんだろうね。
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プロフィール

中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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