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【No.1102】つかえる*はたらく…11月15日

「医療を支える言葉」についてまとめている最中に、いい仕事をする人というのは、「仕事」の字の如く、事に仕えるという姿勢があるなあと改めて思った。
ディスカッションに参加していた先生たちは居丈高なところがなく、長年、地域や患者に自然体で仕えてきたという感じであった。岸本さんは言葉に、稲葉氏は問題解決に仕えてきたという印象。

医療に関しては、今、救急医療や先進医療、つまり大学病院や総合病院にばかり焦点が当たり、そこの現状をもってして医療崩壊がマスコミで報じられる機会が多い。この問題のために朝日新聞は医療取材チームを作ったということで、そこから今回のシンポジウムの企画も来ているようだ。
しかし、医療を語るとき、もう少し、個人の開業医のところからの発言がなされていくべきではないかという気がした。地域住民のところに入り込んで治療に携わっている人たちが、救急医療や先進医療のあり方をどう見ているかということや、末端のところでどういう問題があるのかということがもっと語られていい。

「つかえる」ということですぐに思い浮かぶのは、公務員がpublic servant、つまり公僕という意味だということなのだが、仕事というものはすべからく何かに仕えるという発想で取り組むと、迷ったり魔が射したりするようなことはないのではないか。
まあ、金に仕えちゃったりワンマン経営者に仕えちゃったりするとダメなんですけどね。
私は最近あんまりがっつり働いていないので、偉そうなことは言えない。しかし、何をやっているかは大っぴらにできない仕事については、ギャランティーのためだけとは違う「○○さん」たちのためにやっているつもりで、それを強く意識しているとうまく行くことが多い。
社会的活動である読みきかせについても、前にここで書いたのだったか、取り組む前に「おまえは『本の侍女』であるのだから」と言い聞かせて臨むようにしている。

しかし、「つかえる」というのは、どちらかというと西欧的な発想であろう。ここには上下関係がある。それというのも、プロテスタンティズムの倫理なのか、仕事を通して神に奉仕するという概念から来ているのだろう。
これが日本では、「はたらく」という言葉になる。「はた」を楽にするという行為に、上下関係はない。たぶん。
労働がまだ近代化されず、つまり生産手段が個人の元にあった資本主義になる前、家内で営まれていた労働が「親方-徒弟」という構図ではなかった――そういうことではなく、農作業の方から出てきている表現なのかもしれない。工業、工芸とは異なり、農作業というものが家族やお隣など、「はた」にいる仲間、身内を楽にするところから出てきているような気がする。

仕えると言えば、私が最近まで「黒羊」と聞き間違え、お手紙を食べちゃう話なのかと誤解していた『黒執事』なのだが……。

本日、新宿に出たついで、ブックファースト旗艦店にちらっとだけ行ってきた。
連れが早く帰りたがったので海外文芸とコミックの売場しか見られなかったが、こちらのリンク先の写真をクリックすると売場がいくつか見られるように、なかなか斬新な「見せる」ことにこだわった刺激的な店作り。
某スーパーの辣腕ディストリビューターが言っていたが、「本というのは、どんと積むだけでディスプレイに芸がないが、CDみたいに視覚的な訴求はできないのかね」に応える1つのあり方を示している。
当然棚に差さっているような本が、背文字を見せるだけでなく面陳されている。それがわっと大量に眼に入ってくることで、ジャケ買い、そして部屋でも面陳にしておきたいといった欲求を生じさせる。
店内も碁盤の目のように整然と棚を並べる大型書店ではなく、まるで『薔薇の名前』の修道院の図書館に紛れ込んだようである。

コミックや文庫は、そうそう面陳ではなかったのだが、子どもがアニマックスで観ているこの漫画、設定が面白い。
12歳の英国貴族の子に仕える執事が何でもかんでもできるスーパーな人物で、ご主人に危害を与える輩を制裁していく。
第1巻は紅茶をサーブしていて、第2巻はアフタヌーン・ティーのセット、第3巻ではフォークとナイフをすごい持ち方していて、表紙だけ確認しても面白かった。内容はPTA的には芳しくないもののようです。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
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