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【No.1029】温度ある人の声…6月8日


亡くなった人のご冥福を祈る。
それなのに不謹慎かもしれないが、今日みたいな猟奇事件があると、どうしても思い起こされるのが津山の事件のことで、それをモデルに書かれた『八つ墓村』、そして『夜啼きの森』だ。津山のケースも年が近い。22歳の青年だったらしい。
昨日、不謹慎なことをここに書いたがために、共鳴するような感じがあって薄気味悪い。
昨日だったか一昨日だったか、三日月を見た気がしたので、今夜は何かが起こりやすい「新月」の晩ではないと思うが……。気になるので、あとで確かめてみよう。

ソビエト連邦時代に迫害され、断絶に追い込まれたロシア正教の聖歌集を聞いている。何か知らないけれども、「洗われたい」という感じがしたため……。しかし、対訳を眺めていると、「見棄てたるのか」「忌み者」「我が霊よ、何ぞ悶え、罪を重ね」などと書いてある。

先週は、医療施設で10代半ばの重度の障がいを抱えた子に、目の集中が持ち続けていることを確認しながら、ささやくようにゆっくりと3冊の絵本を読んだ。
今日の午後は書店のミニイベントのおはなし会。そして、今週末もまた、別の書店のおはなし会へ出向く予定だ。それぞれに何をどのように読むのか、難しい。
今日の場合、事前の打合せでパートナーと決めていたプログラムの流れを、本番でがらり変えた。いつも女の子が多い会場で、小さめの男の子、しかも、あまり本に慣れていない感じの男の子が多かったからだ。どの本を選び、どのように集中力を持続させるかは、相手の様子や顔色を見ながら瞬時に判断していくしかない。

言葉の内容がよく分からない人、まだ夢のなかに住んでいる幼い人たちなどに、伝わっているかどうかの確認をいちいちせずに読む機会が少なくないので、温度ある人の声が、ゆったりと丁寧な言葉を発しているとき、それが何か「安心感」をもたらすものとなって相手の内側に染み入っていくのを感じられるときがある。その感じだけを支えに読むことがある。
もしかするとはなはだしい勘違いかもしれないが、物の分からない赤ちゃんに一所懸命話しかけるお母さんの声と同じで、「働きかけること自体に意味がある。その結果は今すぐにではなく、いつか出る、……かもしれない」と確信できるような反応が得られることがある。

精神状態が異常な人に、音楽やら読みきかせやらは効果があるのかと問われれば、そのようなことはよく分からない。分からないが、25歳の荒ぶれに対し、近くにいたら、例えばもし鉄格子越しに対面するとしたら、どういう本を読みきかせすると相手の心が変化するのだろうかと、愚にもつかないことをしばらく考えていた。
何なら新聞記事だっていいのかもしれない。その声が、温かで安心できる響きのあるものでさえあれば……。
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中村びわ

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
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