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【No.1367】アンジェリーナはアニメーション!


「アンジェリーナ」と言えば「ジョリー」だという人は、どこかそこいらに行っててもらって……と。
講談社から、バレリーナにあこがれるねずみの女の子アンジェリーナのお話絵本シリーズが出ている。

絵柄は愛らしいけれど、大人目線からすれば他愛ない話とも言え、芸術に片足を突っ込んだ大人受けする作品とは言い難い。
英国で人気のシリーズで、日本でも気がつけば何冊か出ていて、ミニ版も発売されている。シール絵本やら、しかけ絵本なども……。

チューリヒのホテルで、あれこれチャンネルを変えてテレビを見ていたら、このアンジェリーナがアニメーション化されたものが映った。
こんな感じ。原作本とは違うタッチだけれど、色が上品で、動きのまったりした優雅さも、とても良い感じだった(もしかして日本で、とうにオンエア済みだったりして……)。
アンジェリーナ①アンジェリーナ②
英語でアニメ化されたものなのだろうが、ドイツ語チャンネルでの吹き替え放送で、何やら不思議な感じ。
ヨーロッパの人が、日本語吹き替えのムーミンを見ると、ああいう気持ちになるのかもしれない。

それにしても、スイスのテレビチャンネル!
標準的家庭ではどうなっているのか知らないが、あまりテレビに力を入れていないホテルでも、ドイツ語、フランス語、イタリア語が数チャンネルずつあった。
テレビに力を入れているホテルだと、観光客向けに日本語チャンネル、ベトナム語チャンネル、ロシア語チャンネルなどまである。
ちなみに日本語の「NHK」と示されたチャンネルでは、ニュースもやっていたけれど、「笑点」「ちびまる子ちゃん」も流されていた。

スイスの子は、小さな頃から、ああして多言語にさらされ、お気に入りのアニメをいろいろな言葉で見たりして自然に覚えていってしまうのだろうな。学校教育と相まって、無理せず三四ヶ国語は話せるようになってしまうのだろう。
スイスリーグとブンデスリーガをドイツ語で観て、セリエAをイタリア語で観て、プレミアリーグを英語で観て……といった具合。日本も中国や韓国、台湾、ロシアあたりと地続きだったら、どうだったんじゃろうねぇ。
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テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

【No.1366】母が子離れするときの本

セブンティーンの息子が、『おおかみこどもの雨と雪』(角川文庫)というヤワそうな本を読んでいたので、「ちょっと貸してみい」と頼んで借りて読んでみた。
この夏、全国公開されたアニメーションの原作で、本を書いたのはアニメ版「時をかける少女」で知られる細田守氏。
「しょせんアニメ作家が書いたアニメの原作」と思っていたけれど、これがなかなかあなどれない。

そして、さすがメディアミックスの先駆けたる角川書店。出版戦略もあなどれない。
息子が買った文庫は2012年6月15日刊で540円。
これね↓

そして他に、同じ内容の本が2冊出ていてびっくり。
左が角川スニーカー文庫で、ルビ付き580円。これが7月30日刊行。
右が角川つばさ文庫で693円。こちらは7月11日刊行。
素の角川文庫シリーズは一般向けだけれど、スニーカー文庫、つばさ文庫には、それぞれ対象とする若年層読者がいる。全チャンネルに仕掛けたということだ。


彼はそんな彼女を、野に咲く小さな花のように大切に扱ってくれた。(P17)

こういう調子で、歯が浮くような感じがしないでもない。

彼は、明治期に絶滅したとされる、ニホンオオカミの末裔だった。
オオカミとヒトとが混ざり合い、その血を受け継ぐ最後の存在だった。
彼の両親は、まだ幼い彼に滅亡した一族の歴史を語り、その事実を他言してはならないと告げて亡くなった。
(P26-27)

「はァ?」という設定に感じられなくもない。
大学生だった「花」という女性と、このニホンオオカミの末裔が結ばれ、2人の子が生まれる。

もっとも、動物とヒトが睦む話は日本昔話にもいくつかあり、代表的なのは「つる女房」。
「きつね女房」やら「さかな女房」などもあるので、「おおかみ女房」があってもおかしくはない。

『おおかみこどもの雨と雪』では、母親である花が一人で子育てを行うことになる。
ヒトとして生きるのか、オオカミとして生きるのか、成長につれ葛藤が強まる子どもたちを見守る母親の葛藤も重なる。
自立をどのようにサポートしていくべきか、自立の時をどのように覚悟していくべきか――「ヒトと自然の共生」というテーマもはらみ、物語は「自立に向かって成長していく子どもたち」「子どもの自立について思うところある親」という異なる立場の戸惑いと変化、決意を追いつつ展開していく。

ヒトとオオカミをめぐる物語は世界にもいつくかある。けれど、やさしい性格の若年層が増えた今の日本に、ちょっと見はヤワなこういう物語があっても良いんじゃないかと思えた。後味のさわやかな現代的メルヘン。

テーマ : オススメ本!!
ジャンル : 本・雑誌

【No.1365】古都の書店の児童書売り場

お話を山下明生氏が手がけ、絵をいわむらかずお氏が担当した絵本「ねずみシリーズ」(普及版:ひさかたチャイルド/大型版:チャイルド本社)は4冊あり、これが童心社の「14ひきシリーズ」の元になったと、以前、山下氏本人(『おばけのバーバパパ』他の翻訳でも知られる童話作家)に聞いた。


夏のおはなし会で『ねずみのかいすいよく』大型版を使い、二度ほど〆にしたのだけれど、そこがファンタジーの入口であるかのように、広い海の画面で、子どもたちが絵の中に入っていくような引き込まれ方を目撃。大型に引き延ばせばキメが粗くなるはずなのに、細かく描きこまれた絵なので印刷に耐え、きれいな絵のままだからだ、きっと。

その本がスイスはルツェルン旧市街にある書店STOCKER(Hertensteinstrasse44)の棚の目立つところに面陳で置かれていた。
ねずみのかいすいよく大
スイスは海がないが、湖や川が多い。遊泳が良い場所か、そうでないのか、特に目立った表示もなく、人々は自己責任において水遊びを楽しんでいる。

日本のガイドブックを見れば、この国ではアルプスのハイキングしかアクティビティがないように書かれてしまっており、私たちも、もしもの雨の際のレインコートやら傘やら、もしもの寒さの際の長そでシャツやらでリュックをぱんぱんにした定番ハイキング姿。水着を持ってくるという発想がほとんどなかった。
定番ハイキング――これがあまりにダサい。

国中に張り巡らされた素晴らしい鉄道網は、湖や川の遊覧船、ロープウェイや登山電車等と連携し、スイスパスで自在にストレスなく動き回れるように提供されている。主要駅に置かれた無料の時刻帳には自転車が積める車両を連結した列車がマーキングされている。
どうやらスイス国民や近隣諸国の人たちは、若い層を中心に、そうした鉄道網とマウンテンバイク、時にトレッキングを組み合わせた移動をするのが旅のスタイル。バイクは、いろいろなところでレンタルもできる。

そこで、2000メートル級の山に、バイクを道連れに事もなく上がっていく。6人乗りゴンドラを1人で占有し、片側に寝そべり、片側のシートにバイクをもたせかける。そういうゴンドラ6台とすれ違った、フィルストという有名な展望台からの帰りに……。
上まで行ったら、展望台レストランで飲食でもしながら友と語り合い、白雪をかぶった山々の景色を眺め、自分なりのペースで、バイクで下山してくるのだろう。

近年、スイスでも暑い夏が多いようだ。2000メートルほどの高さでも25℃以上あり、ひいひいしながら、しかし乾燥による汗ばみなしの快適コンディションで、私たちは日本人らしいハイキング道に殉じた。

ルツェルンは多くの芸術家に愛された街で、夏の国際音楽祭で有名。
半年だけ旅行業界にいたことのある私には、海外ウェディングがはやり始めた頃、ヨーロッパでは、この街でだけ教会ウェディングのオプショナルツアーがあり、パックツアーのパンフレットを見ながら「ゲロゲロ」と思っていたことが懐かしい。しばらくして、そのオプショナルが現地でかなりひんしゅくを買っていたことを知る。

梁に絵が描かれた屋根つきの木橋が二つある歴史ある古都でありながら、この街も中央アルプスのいくつかのトレッキングコースの拠点となっている。
フィアヴァルトシュテッター湖の湖畔に横たわる街で、トレッキングのスタートは湖船にしても良いし、湖の回りには水遊びができる場所もある。

書店の話からはるかにそれた。
STOCKERの児童書売り場の美しい陳列と、そこで手に入れたシールやメモパッド等のおみやげ品の写真を添えておく。
書店内①大 書店内②大

書店内③大 おみやげ大

あと、タイミングよく、きれいな人が通り過ぎた店先の写真。彼女が持っているのがショッピングバッグ。
店先大

テーマ : ヨーロッパ旅行
ジャンル : 旅行

プロフィール

Author:中村びわ
2004年から2011年まで書いてきた
「本のシャワーにさらす肌」
http://biwa.blogtribe.org/を、
こちらに引き継ぎます。

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